うつ病の原因は人それぞれですが、うつ病は風邪やインフルエンザのような
伝染病ではないので、何も原因がなくいきなりうつ病を発症する事はありません。

うつ病を発症してしまう原因のほとんどは過剰なストレスによるものです。
例えば、みんなのうつ病治療・克服体験談に寄せられる体験談の傾向として、
まず男性は主に下記が多いです。

  • 20代前半の入社間もない時、超過勤務や職場の人間関係などによるストレスが原因
  • 40代前後に管理職に就き、慣れない仕事に追われ思い通りにいかないストレスが原因

もちろん、その他にも色んなケースがありますが、
上記の2つのケースが突出していたように見受けられます。

いずれのケースも、大きく環境が変化した際に、
それに対応する事が難しく、またストレスを自分の中に溜め込んでしまう人の良さなどが
災いして、ついにある日を境に発症してしまうようです。

サラリーマンのうつ病になる原因

一般的なサラリーマン男性の場合は、家庭よりも職場にいる時間の方が長く、
職場での人間関係や仕事内容、サービス残業、勤務条件などが原因になる事が多いのか、
家庭内や家族関係が原因によるうつ病は、少ないようです。

女性のうつ病になる原因

その点、女性はどうかというと、
もちろんOLやキャリアウーマンとして働いている方には
職場関係が原因でうつ病になる方もおりますが、
それ以外には下記が挙げられます。

  • 家族関係(結婚、浮気、嫁姑問題、死別など)が原因によるストレス
  • 引越が原因によるストレス
  • 恋愛が原因によるストレス
  • 出産・育児が原因によるストレス

女性特有なものとしては、
しかし、例えば引越などは男性、女性どちらも
経験する事ですが、多くの家庭は男性が働きに行き、
女性が家事をするケースが多いです。

男性の場合は、住んでいるところがどこであれ、
平日は朝〜夜まで職場にいるので職場環境が悪く無ければ
引越自体も楽しめるかもしれません。

しかし、女性の場合は家にいる時間も多く、
普段行き慣れていたスーパーや公園、デパートなども
新たに開拓しなければなりませんし、遠くへ引越した場合は友人ともなかなか合えず、
小さな子供がいる母親では、新たに公園デビューをしたり、諸々の手続きなど、
男性からしてみると、何だそのくらいと思えることでも、ストレスが少しずつ溜まっていくのです。

残された道は夫が帰ってきた時に話しをしたり、
自分の親に電話などで愚痴を言うくらいしかないのですが、
まさか「引越」がもとでうつ病になるとは、夫も親も考えもしないと思いますので、
大して重要な事と捉えてくれず、どんどんストレスが蓄積されていき、
最終的に溢れてうつ病になってしまうのです。

社会不安障害からうつ病へ発展する場合

社会不安障害とは、簡単に言うと特定の人や場所などに対して
過剰に緊張や恐怖を覚え、言いようの無い不安感に襲われ
全身が強張って震えたり、パニックに似た発作を起こしてしまう症状です。

ある研究結果では、社会不安障害の70%がうつ病を併発すると報告されています。
一方で、うつ病患者の約30%に社交不安障害が併発すると報告されています。

症状も似たものがあり、治療薬も同じものを服用する場合もあったりと
うつ病に近い症状ですが、昔から人前などで極度に緊張して来た場合は、
社会不安障害の可能性も視野に入れ、診療時に医師と相談してみましょう。

人前での強い不安や緊張、ずっと悩んでいませんか?社交不安障害情報サイト UTSU.JP/SAD/

>> 社会不安障害克服体験談を見る(姉妹サイト)

その他のうつ病の原因

また、忘れていはいけないのが、性格遺伝、幼少期のトラウマなどが原因で
うつ病になるケースも少なからずあるという事です。

そういった情報を事前に知っているかいないか、
周りにうつ病になった人がいて、その原因を知っているかいないかで、
自分の近くにいる人がうつ病になった際、精神的余裕や理解を持って
接してあげられるかが決まります。

>> うつ病治療・うつ病克服方法とは?

ただ、もしあなたの周りの人が長年うつ病で苦しんでいるのなら、
ただのうつ病では無く、双極性障害の可能性もありますし、
バセドウ病や橋本病、または境界性人格障害・パーソナリティ障害など
別の病が原因の可能性も疑ってみる必要があるかもしれません。

>> 双極性障害とは?
>> バセドウ病&橋本病とは?
>> 境界性人格障害・パーソナリティ障害とは?