「境界性人格障害・パーソナリティ障害」は、重々しい病名に聞こえますが、
同じ対象物に対して、日によって好きだったり嫌いだったり、
またはある日は楽天的な考えが、次の日にはこの世の終わりのように考えてしまったりと、
周りの人間から見ると二重人格者と思うくらい、感情の起伏が激しく、
双極性障害(躁うつ病)の症状に近いものがあります。
その他の特長を見てみても、他人に対して攻撃的な態度・口撃をしたり、
リストカットなどをはじめとする、自傷行為も見られ、
専門医でさえ、注意をしないと極性障害(躁うつ病)との見極めが難しい病気なのです。
境界性人格障害・パーソナリティ障害はうつ病と誤診されやすい
「境界性人格障害・パーソナリティ障害」に付いている「境界性」というのは、
「神経症の軽い精神病」と「綜合失調症などの思い精神病」との中間(境界)あたり、
という意味で付けられたものですが、両極端で感情の起伏が存在し、
それぞれ中間が無いという意味でも白と黒がはっきりしている病気と言えます。
この「境界性人格障害・パーソナリティ障害」には、「境界性」以外にも「自己愛性」や
「思春期」、「演技性」、「反社会性」など、多くの種類がありますが、
「みんなのうつ病治療・うつ病克服体験談」に寄せられる体験談で多く寄せられ、
うつ病と誤診されるのは、「境界性人格障害・パーソナリティ障害」が一番多いかと思います。
境界性人格障害・パーソナリティ障害は女性に多い
この病気を発症する約8割は若い女性という事も、幸か不幸かうつ病で多い患者像と重なります。
「境界性人格障害・パーソナリティ障害」の原因はよく分かっていない部分も多いですが、
若い女性に発症が多いのは、元気がありあまって多感な時期に発症し、
30歳を超えるあたりで、徐々に落ち着いていくケースが多いようです。
境界性人格障害・パーソナリティ障害の治療方法
「双極性障害(躁うつ病)」の場合は、投薬による治療がメインですが、
「境界性人格障害・パーソナリティ障害」の場合、対人関係を良好にする為のカウンセリングや
周りの人の接し方により、改善していく事がありますので、「双極性障害(躁うつ病)」と診断された際には、
同時に頭の片隅にでも「境界性人格障害・パーソナリティ障害」の事を置いておくのも良いかもしれません。