このHPに寄せられた、300人以上のうつ病体験談を通じて統計すると、
うつ病になりやすい人は、よくテレビなどで言われる「真面目な人」というよりは、
「優し過ぎる人」、「頑張り過ぎてしまう人」の方がニュアンス的に合うかと思います。
では、なぜ「優し過ぎる人」、「頑張り過ぎてしまう人」がうつ病になってしまうかと言うと、
より多く「ストレス」を溜め込んでしまい、そのストレスを上手く発散できず、
ある日を境にそれが溢れ出し、体が動かなくなったり、急に涙が出て来てしまったりして、
うつ病になってしまうのです。
具体的にいうと、「優し過ぎる人」、「頑張り過ぎてしまう人」は、
人から頼まれたりしたら、本当は嫌でも頑張って対応してしまいます。
頼まれるという事は、その人の能力がある程度他人に認められているという事ですので、
うつ病になりやすい人は、その期待に応えたい気持が強く、つい頑張ってしまいます。
誰に対しても「優し過ぎる人」は、ついつい色んな事を頼まれたり、
頑張っている自分を誇りにすら思える反面、それが短期間に何回も続いたり、
たまたま上手く出来なかった時、 期待に応えられなかった自分に対して、罪悪感を覚えてしうのです。
極端に言うと、 人から期待されているにも関わらず、
それに応えられない自分=「必要のない人間」 という思考回路になってしまい、
「優し過ぎる」がゆえに、決して他人のせいにはせず、
失敗の原因を自分自身のせいにしてしまうのです。
しかし、一旦ささいなミスが出て来ると、 それを挽回しようと、
さらに頑張ろうとすると、頭からその事を話す事ができず、
その結果、睡眠時間も浅くなったり、普段はしないようなミスを続けていってしまい、
そのミスがまた罪悪感や自己嫌悪を生み、悪循環になってしまうのです。
今でこそ、うつ病の存在がテレビやメディアを通じて広まって来ましたが、
それと同時にうつ病になる人も増えて来ました。
日本人は「優し過ぎる人」、「頑張り過ぎてしまう人」が多いので、
誰でもみな、「うつ病になりやすい人」である事ももっと広まってくれれば
うつ病への理解も深まるのではないかと思います。