光療法(ひかりりょうほう)とは、その名の通り「光」を使用する
治療法になります。
もともと、一部の睡眠障害やうつ病に有効とされている治療法で、
人間は朝日を浴びて体内時計をリセットするのですが、
うつ病になると、その整体リズムが崩れがちになりますので、
擬似的に太陽の光に似た光を身体(または身体の一部)に浴びせる事で、
乱れた生体リズムを整える効果があり、その結果うつの症状が改善することがあります。
重症のうつ病にはあまり効果がありませんが、
冬季うつ病(季節性情動障害)や、うつ病(非季節性情動障害)には
有効性が実証されているようです。
季節性うつ病では、冬季うつ病にとくに有効とされています。
理由として、冬季うつ病は、セロトニンの欠乏による受容体の感受性が
亢進することが原因であるとする「セロトニン仮説」があり、
高照度の光を長時間浴びることでこれが改善されることによるものと考えられているためです。
但し、留意点として、軽い躁状態の場合は躁転する可能性があるため、
光治療を避ける場合もありますので、自分の躁状態に気付かず
むやみに手を出すのは危険です。
今はネットでもイヤホンのようなものを耳の中に入れ、
耳の穴に特殊な光を浴びせることで、うつ病治療を行う機械なども
販売されています。
しかし、うつ病治療・克服体験談にもあるように、
「太陽の光を浴びる」行為というのは、うつ病治療に限らず、
規則正しい生活を送る上で、重要な事ですので、
なるべく朝に散歩をして、体調や生体リズムを崩さないように
心がけましょう。