06 2月 2014
変わらず接してくれる人がいるということは、鬱病患者にとって安心という力に変わります
私は鬱病で約2年程引きこもりを経験しました。
今はもう寛解して、薬も無く普通に生活できています。
鬱病になる前と今を比べると、交友関係の幅が随分変わりました。
それは、自分自身で狭めてきたせいでもあります。
会うのが辛くなってしまった人とはもう、
自分から絶縁状態にしてしまっています。
どのようなことがきっかけでそうなったのか具体的に話をします。
鬱病をカミングアウトした際、相手は多くの場合二つに別れました。
一つは、ただひたすら傾聴してくれて、
その他は今までと変わらず接してくれるパターン。
もう一つは、誰にだって辛い事の一つや二つはあるよ、
死にたいなんて言うもんじゃない、しっかりして!と、必死に叱咤激励してくれるパターン。
鬱病患者にとって、誰にだって辛い事の一つや二つ…
という言葉は日々自分に言いきかせている物で、
毎日叱咤激励して疲れ切っているところに他者から同じことを言われると、
大変追い詰められます。
元気になった今は、励ましの言葉をかけたくなる気持ちも分かりますが、
当事者であった頃は後者の接され方は大変辛く、
今でも会うことが怖くてトラウマのようになってしまいました。
一方、病気になる前後で特別変わらずに接してくれた友人達には非常に感謝しており、
今でも深く交流があります。
とても気を遣わせてしまっただろうし、
それが分かるからこそこれからも大切にしたい存在であります。
鬱病患者との接し方は本当に難しいと思います。
けれど、変わらず接してくれる人がいるということは、
患者にとって安心という力に変わります。
その力が溜まればたまるほど、元の姿に戻ることができるので、
どうか温かい目で見守ってあげて欲しいです。
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