01 5月 2015
上昇志向が強く勝ち負けとか数字にこだわる人間でした。
私はいわゆるよい大学を出て、安定した職場につきました。
若かったこともあり、上昇志向は大変なものがありました。
出世、結婚、皆に認められたい、という思いで一杯でした。
そのわりには人付き合いが悪く、まったく自分のことしか考えない、
独善的な人間でした。
その結果、自然と周囲との軋轢は深まり、
直属の上司である古参の係長には、
やたら上昇志向の強い奴が許せないと相当嫌われました。
仕事さえできればいい、周りなんて関係ないと思い、がんばりすぎました。
そいうところも若かったんだと思います。
やたら勝ち負けとか数字にこだわる人間でした。
今、振り返ると当時は相当きつかったと思います。
周りはすべて敵だという、どこかで信頼してない気分で仕事をしていました。
結局、孤立と不安から鬱になり、休職することになりました。
ひとついいたいのは独善的でありながら、
会社に過剰に適応するという矛盾を抱えていたのは確かです。
目の前で自分が描いていた将来が、ガラガラと崩れていく。
そういうのを肌で感じました。
上昇志向がそうとう強かったのです。
休職中は実家で療養することになりました。
当時は会社の寮から職場に通っていたのですが、
実家が地方にあることもあって、実家で療養することになりました。
実家には両親と祖母がいました。
昼間は将来の不安から動くことができず、夜は酒を飲み、
家族に愚痴をいうという最低の生活をしていました。
そんな折に祖母に言われた言葉が今でも心に残っています。
「なるようにしかならん」こう言われたときはっとしました。
将来なんて約束されたものではないんだと。
少し荷がおりたような気分がしました。
その言葉が今でも心に残っています。
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