人の心は、読み説くものでは無く、推し量るモノ
ウチの祖母がうつ病だと診断されました。ご飯もあまり食べないし、かなりピリピリしている感じでした。
本人も大変だったでしょうけど、周りの私たち家族も大変でした。
祖母は部屋に籠ってあまり出てきません。テレビがあるのに付けてはいませんし、ご飯を食べるとき見るぐらいで
したね。父親が病院に連れていったのですが、帰ってきてうつ病だと言われ、どう接していいか考えました。お医者さん
には優しくし過ぎたりも良くないので、いつも通りにして下さいと言われましたが、やはり病気のことが気になって
腫れ物に触るような感じにはなっていたと思います。
ネットで調べたりしましたが解決法はやはりなく、どうしたものかと思ったときに、隣の人がコタツ要らない?と
声を掛けてくれました。特別必要は無かったですが、ウチには団らんする部屋もなかったので居間に置いてみんなで
入るようにしました。そうすると寒いこともあって祖母が部屋から出てくるようになったんです。特に話すことも
無いですが、お茶を飲みながら同じ部屋にいました。
そのせいなのかは分かりませんが、少しずつ明るくなっていったように思います。昨年祖母は亡くなりましたが、
今になって思うことは、うつ病だと聞いて、祖母に何をして上げればいいかを考えたのが間違いだったような
気がします。うつ病にはああしたら良い、こうしたら良いでは無く、こんな事したら祖母は喜んでくれるだろうな、
とか、こうしたら助かるって言ってくれるなとかを考えるべきだったと思っています。
昔、本を読んだ時にココロは読み解くのではないと書いてありました。病気になるとどうしても読み解こうとしてしまいます。
悪化させたらどうしようと考えるからです。でも人間関係は普段でも病気になっても変わりません。結局何を考えて
いるかなど分からないのですから、推し量る気持ちは忘れないようにしたいです。特にうつ病の場合、それ以外で
出来ることはほとんど無いのではと思いますね。
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