「よく頑張ってたのねぇ、もう頑張らなくっていいの。休みましょう」

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営業の仕事をしていた時のことです。

営業の成績を上げなければならない、
後輩の面倒をみないといけないなどが重なり、

その上やりたかった仕事から人不足のために
もっと大きな商品を販売する部門へ異動させられました。

仕事の先輩は、全国でもトップの売上を上げる人で
何を聞いても見ても「俺ならこうする」ばかり。

女性である私と、男性である彼。

性格や話し方も違うので、
彼が彼のやり方でこうするでは正直初心者の私にはさっぱりでした。

そのため、「売らなくてはいけない」
「後輩の面倒をみるのに、自分が成績が悪いなんていけない」。

周りのひとも「〇〇ならできるよ、頑張れ」ばかり言われて、
頑張らなくてはいけないという気持ちにばかりなって焦っていました。

そうしているうちに、朝起きれないし仕事へ行っても具合が悪い。
その上表情が暗く、そのことを指摘されてまた仕事がまったくうまくいかない。

家でもヒステリックになり兄弟げんかばかりするようになり、
母におかしいからと言われ心療内科にいきました。

その初診のときに、先生がまずなんでもいいからいま思っていることを話して、
と言われ整理できないまま話しました。

仕事がつらいこと、頑張らないといけないけれど頑張れないこと、
営業先に向かう時に高速でこのまま事故れば仕事しなくていい、死にたい。

まとまりのない話を泣きながら話すと、
先生は「よく頑張ってたのねぇ、もう頑張らなくっていいの。休みましょう」と言われました。

仕事も生活も頑張ればなんとかなると思っていたのに、
そうしなくていいと言われすごくほっとした気持ちでした。