スピッツの曲をひたすら聴く


私がうつ病になったきっかけは、仕事によるものでした。

就職活動が思うように行かず、何とか見つけた宝石店の営業マンとして

必死に働きましたが、日々増えるノルマとそれを達成できなかった時に

浴びせられる今まで経験した事の無いような罵声、同期達もそれに耐えきれなくなり

どんどん辞めて行き、入社して3年目で名ばかりの管理職につきました。

 

管理職といっても、ようは通常のノルマ達成に加え、

新人が辞めないよう、日々業務中はもちろんの事、休日も心のサポートにあたれ、

という内容でした。

 

本当は私自身がサポートして欲しいくらいだったのですが、

大学時代はテニス部に所属しており、体力には自身があったので、

重たい身体を引きづり、日々多忙な業務をこなしていました。

 

そんな生活に慣れてしまうと、変な責任感というか、

上司に告げられた無茶と思われるノルマも何とか達成して

見返した時の高揚感や、部下に慕われる心地良さが災いして、

自分の精神が少しずつ削られていくのに気づけなかったのです。

 

そして、その日は急にやって来ました。

朝起きようとすると、身体中がこわばったような感じで、

震えが止まらなくなり、起きれなくなってしまったのです。

 

最初は風邪でもこじらせたのかと思ったのですが、

熱は出ていないようでしたし、何よりいつもより心臓の鼓動が

高く聞こえるのが不安になり、午後何とか起き上がり近くの病院に行きました。

 

何科に行けばいいのか分からず、たまたま近くにいた看護師の方に

自分の症状を話し聞いてみたところ、心療内科でみてもらった方が良いかもしれないと言われ、

生まれて初めて心療内科にかかる事になりました。

 

そこで、医師の方にうつ病と診断され、

どうすれば良いか尋ねたところ、薬を処方する方法もあるが、

まずは仕事を休んで、心身ともに休んでみてはどうかとアドバイスされました。

 

家に帰り、会社にうつ病と診断され

しばらく休暇を欲しいと告げると最初は難色を示されましたが、

退職も辞さない考えでいると伝えると、休職扱いにしてくれました。

 

うつ病と診断されてから、何が自分にとって一番リラックスできる時間かを

考えていたら、昔好きだったスピッツの曲をふと聴きたくなって、

昔のアルバムを押し入れから引っ張り出し、一日中聴くようにしました。

 

そうすると、部屋の中がゆったりとした空気に包まれるような感じがして

何も考えない時間の大切さに気づく事ができました。

今はまだ会社に復帰できるまで回復はしていませんが、

しっかりと休んで、様子を見て行きたいと思います。

 

 


Warning: Use of undefined constant rand - assumed 'rand' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/wysiwyg-d/www/utsu/wp/wp-content/themes/ribbon/single.php on line 107

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)