うつ病克服の為に会社の役職を下してもらうよう、夫に薦めました

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夫がうつ病の診断を受けたのは、
５０歳を少し過ぎて、会社の役職も上がった頃でした。

当時の夫は、早朝から、夜間遅くまで、仕事漬けの日々でしたが、
うつ病になってからは、極力通院して、心療内科の医師とのリハビリの会話や、
家庭では、投薬と、家族の笑顔での会話に心がけた毎日でした。

正直、夫も辛いのですが、我々家族も、
夫の顔色を観ながらの笑顔での会話は疲れはてました。

そのうち、医師の診断結果で、仕事上のストレスを排除せねばならないと思った私は、
夫に、会社の役職を下してもらうように薦めました。

本心を申せば、折角の役職を降りる事は、もったいないし、
とても残念な事でしたが、お給料のダウンも含めて、夫のうつ病の克服を少しでも早めるには、
全て仕方の無い事だと、夫に優しく話したのです。

夫も心のどこかで、それを希望していたのかは判りませんが、
翌日には、会社に診断書を提出して、役職を一段下して頂きました。

それからの夫の回復は、医師のお陰もあって、
本当に驚く位、早かったように思います。

うつ病の克服は、人それぞれの理由は異なるものですが、
家族や周りは、本人が、何に引っかかっているのかを、正しく把握して、
それがたとえ、家族には余り喜ばしい事ではなくても、
まずは、病の改善を第一に動くと、後々、本当の笑顔に家族全員がなれるのだと体験しました。

あれから数年が経ち、今でも同じ会社に勤務している夫ですが、
どんな些細と思われる事でも、親身になって、夫の話には耳を傾けるようにして、
再発無きよう気配りはしていますが、当の本人は、
それに気づいているのか否かは判りませんが、凄く明るい夫になりました。