今まで自分を苦しめてきた『鬱』をネタにしてやった
前回も投稿した、「鬱」で今年の春に早期退職をした「小学校教師」です。
特に「運動」とか「食べ物」というわけではないのですが、
自分が「鬱」で悩み続けけた時、不安な襲われ続けた時に
何とかしようとしてきた方法を書いてみようと思い投稿しました。
それは「書く」という事です。
「鬱」になると、何か知らないけれども心の中がもやもやとしてきて、
うまく言い切れない不安が心の中に巣をつくります。
自分でも何を不安がっているのか、何に腹を立てているのかわからないまま、
「もう死んでしまおう」とか「みんな不幸になれ」とか思ってしまい、
家族に迷惑をかけるようなことをしてしまいました。
そして、買い物に出て少し気分が別の方向を向いたときに
「ああ、あれはよくなかったなぁ」と思い、
切ってしまったテレビのコンセントを修理したり、
庭に放り出してしまった本を拾ってきて、掃除をしたりすることがよくありました。
そんな時に聞いたのが「書く事の効果」でした。
何か知らぬ不安や怒りが心にわいてきたとき、一度座ってノートに向き合い、
「今自分は何を不安がっているのか」「何を怒っているのか」を
とにかく思うがままに書いてみるのです。
すると書いているうちに何となく、
自分の考えていることがはっきりしてきて、少しは楽になる事がありました。
決して解決策がはっきり見えると言いうわけではありませんが、
何となくもやもやしていたモノがはっきりしてくるだけでも、少しは気分がよくなるものです。
カウンセラーの先生に聞くと
「自分の上にもう一人自分を客観的な見つめる自分を作る事で、
自分が今イライラしていることに対して冷静になれる事がある」と言っていました。
「書く」という事はきっと
今の自分を客観的に見つめ直しているという作業をしているのだと思いました。
もちろん自分の事ばかりではなく、
家族に対して「もうしわけないが○○されたことが、
△△言われたことが自分が『いらっ』ときたきた原因になっているのだと思う」
というようなことも書いて手紙にして置いておいたこともあります。
口で言うとどうしてもけんか腰になってしまう事でも、
文章にしてみると案外ぶつかり合う事なく通じ、
返事はなくても家族がそれなりに配慮してくれていると感じる事もありました。
「書く」事を続けているうちに、これまでの人生で日記なんて必ず三日坊主で終わっていた者が、
いつの間にかノート20冊分たまってしまいました。
最近はノートではなく、こうやって様々なところに投稿をして、
自分の思いを発散させています。
これもまた、一つの方法だと思います。
自慢話になってしまいますが、そんな風にして書きためていた文章を
地元紙の文芸欄に投稿したら入選し、
さらに「年間優秀賞」などというものを頂いてしまいました。
「今まで自分を苦しめてきた『鬱』をネタにしてやった」と
何だか「復讐してやった」ような気分になったこともありました。
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