19 1月 2014
兄の死が原因でうつ病になった時、周りが急がず、慌てず、じっくり接してくれたのが嬉しかったです
数年前に私はうつ病を発症しました。
原因は兄の死(自殺)です。
兄は、数年来のひきこもり生活をやっと克服し、
外へ出る生活ができるようなった矢先、交通事故に遭いました。
幸いにも命は取り留めましたが、
20代後半の兄が社会復帰するには
十分な体までは取り戻すことができませんでした。
保険会社はなかば強引に示談を進めようとし、
兄を追い詰めた結果、母が外出中に自宅で自ら命を絶ちました。
その日の朝まで普段通りに接していたそうで
残された父母の絶望は大きく、見ている私もかなり落ち込みました。
それから、音や光、においなど、
感覚を刺激するものに抵抗を感じるようになりました。
カウンセリングなどを受け、病院を2、3院転院し、
3年かかってやっと薬なしの生活ができるようになりました。
実際は、うつの症状が軽くなっただけで
完全に治っているという実感はありません。
兄の死に関して伏せているわが子からは、
かなり神経質な母だと思われています。
私は兄がひきこもり始めてから、快方に向かうまでを見てきて、
うつに関しては一般的な方よりは知識があるものだと思っていました。
が、実際自分がその立場になってみると、
先がなかなか見えず周りとも接触したくなくなり、
一人で克服するのは本当に大変<_strong>でした。
周りが急がず、慌てず、じっくり接してくれるのが
一番うれしかったりします。
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