私は鬱に対してとても否定的でした


私がうつ病になるまでうつ病だという人がいても怠けている、
気持ちが弱いだけなど、鬱に対してとても否定的でした。

それまでは何事にも前向きで自分のしたいことを目一杯やっていたと思います。
まさか自分がそんな風になるなんて思ってもみませんでした。

私が鬱になったきっかけは、
自分の夢のために進学し、引っ越した先でのことでした。

その土地は自分が育ってきた田舎と同じで自然が多く、小さな町でした。

環境が似ていることもあり、すぐになじめましたが、
段々、閉鎖的な環境が窮屈に感じるようになってきました。

常によそ者扱いされる、常に人に見られている感じがするのです。

自分の育ってきた町にいて気が付かなかった
田舎の嫌なところに引っ越してきてとても敏感に感じるようになりました。

何がつらいというわけではないのですが、
ただ嫌な気持ちが常にする、食事が取れないことが多くなってきました。

自分の周りにも、環境になじめずその土地を出ていく人が何人かいましたが、
勉強は楽しかったのでなんとか続けていくことができました。

しかし、理由もないのにふさぎ込んでしまうことが
恥ずかしいことのような気がしてしまい、誰にも相談できずため込んでしまいました。

次第に気持ちに歯止めが利かなくなり、急に涙がでてきたり
過呼吸になってしまい、そのとき初めて自分の両親に辛いことを伝えました。

それまで、自分の弱いところを両親に見せたくないとずっと思っていましたが、
話してみて気持ちがとても楽になったこと、弱いところを見せないようにしていたことが
両親に余計に心配をかけていたことを知りました。

その後、両親に助けられながら、卒業し地元に帰ると症状は軽くなっていきました。

最初は戻っても元の自分には戻らないんじゃないかという不安があり、
しばらく調子が悪いことが多くありましたが、そういう時に我慢せずに伝えるように心がけました。

今は自分はそんなに強くない、人に頼っても大丈夫と思えるようになり、
また新しい土地で勉強しています。

症状が出ているときは辛かったですが、
あの時そうなっていなければこんな風に思えることはなかったと思いますし、
いずれにしてもどこかで爆発していたんじゃないかと思います。

今ではあの時うつ病になって良かったのかなと思っています。


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