境界性人格障害は「人間関係の障害」とも言われています
私は、十代から「思春期障害(重度うつ)」と診断され、二十代前半には改めて「境界性人格障害」と診断を受けました。
精神障害者保健福祉手帳は3級を所持しています。
「境界性人格障害」には、自己破壊行為、精神病症状、抑うつ症状、対人様式などの様々な症状があります。
それらは主に薬物療法・カウンセリングによって治療していきます。(私はカウンセラーとの関係を築くことが出来ずに薬物療法のみで治療しています)
「境界性人格障害」のみに限りませんが、自傷行為・自殺に繋がりかねない自己破壊行為は、医師や家族によって真っ先に止められます。言うまでもなく、生命に大きく関わる問題行為だからです。
それはとても納得が出来る理由ですが、「境界性人格障害」を患っている場合、非常に辛い制限です。
自傷行為を推奨するわけでは決してありません。
境界性人格障害の中で、時に「自分が何者かわからなくなる漠然とした大きな不安」があり、「自分は今、生きているのだろうか。死んでいるのだろうか」と悩み込む事があります。強いストレス、プレッシャー、自己嫌悪などが原因になるようです。
こういった「著しい不安感」から逃げ出す為に、私は自傷行為を行っていました。自分の肉体に傷がついている事が、逆説的に、自分は生きているし自傷行為を行いたくなるほど追いつめられているのだと自覚をさせてくれました。それを自覚したとたんに、ふっと気分が変わり、気が楽になるのです。
しかし、それが周囲の人々に寛容に受け入れてもらえるかというと、それはまた別の問題です。
境界性人格障害は「人間関係の障害」とも言われています。
頭ごなしに「自傷はいけない」と禁止するのではなく、「どうして自傷(或いはその他の自己破壊行為)をしてしまったの?」と、ひとつずつ順を追って、何が問題であり、何処が反省点かという事を話し合うと良いと思います。私はそのおかげで、衝動的な自傷行為を少しですが制御出来るようになりました。
境界性人格障害の患者には「強い見捨てられ不安」があるので、真摯に自分と向き合って会話をしてくれる人間がいる、という事に大きな安心を覚えるのです。
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