私の父親は、私が幼稚園の年の頃にうつを発症したそうです


私の父親は、私が幼稚園の年の頃にうつを発症したそうです。
その頃、父の母親(私の母から見て義母)と、私の母親は所謂嫁姑問題で仲が悪く、父はその板ばさみになっていました。
加えて父は体は大きいのですが元々気弱な方で、そして仕事の悩みもあり、うつになったそうです。

父は初めの内は「何だか調子が悪い」としか思っておらず、精神科等には行きませんでした。
「精神科へ行ってお医者さんに話を聞いてもらう」という考え事態、頭になかったように思います。

精神的に調子が悪いのに無理をしていくので、うまくいくものも当然立ち行かなくなり、
ある日とうとう仕事場で急に涙が出て止まらなくなってしまったそうです。
会社の方が様子がおかしいという事で病院へ連れて行って下さり、精神科の方へ案内されたようです。

それからしばらく父は精神科へ通い、どうやらうつのようだと診断されたとの事でした。
父は母に、自分がうつだということを相談したらしいのですが母は「うつじゃなく、甘えてるだけじゃないの」と
その時は真剣に考えなかったそうですが、ある日母の昔からの友人の方もうつを発症したと聞き、
その方の話や様子を見てその時真剣に「どうにかしないと」と考えを改めたようです。

今では母もうつに理解を示し、父はうつの症状も収まったとの事で、娘の私から見ても「お父さんがうつ?」と思うくらいには
言い方は悪いですが「普通の人」といったように感じられます。

父のうつが一番酷い時期は、私は幼かったのであまり覚えてないのですが、
唯一覚えているのは父が何度も何度も玄関の内鍵を開け閉めしている所です。
私が「何してるの?」と声をかけると手を震えさせながら「感覚がない、感覚がない」と何度も鍵をかけなおすのです。
強迫神経症、という症状でしょうか、そのような事が毎日ありました。
一時期、そんな父が少し気味悪くて近寄りたくないなと思ってしまった事もあります。

うつで苦しいのは、うつになった本人もそうですが、その周りの人、家族も同時に苦しくなります。
どうすればいいのか、どんな言葉をかければいいのか、タイミングが悪ければ自分の言動や行動のせいでもっと悪化してしまうんじゃないか。
友達に「私の家族がうつなんだけど」なんて相談できないし、どこに相談すればいいかもわからない。

理解ある人ばかりではないです。でも理解ある人が一人でもいれば、それが友達でも家族でも病院の先生でも、
少しでも話を聞いてくれる人がいれば、事態はそんなに悪い方へはいかないと思います。
なので、うつの方が家族にいる場合は、自分自身がうつになる前に誰かへ相談した方がいいと思います。


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