双極性障害Ⅱ型と12年間向き合って感じている事


私は40歳男性です。双極性障害Ⅱ型になって12年経ちます。
当時していた仕事はソフトウェア開発会社でプログラマをしていました。

今思い返すとうつ病などの精神疾患の原因となる要素がたくさんありました。
原因1は睡眠不足です。多忙を極めた時の平均睡眠時間は2〜3時間で半年程続きました。

原因2は長時間労働です。月平均140時間を超える事が半年程続きました。

原因3は過度のプレッシャーです。プロジェクトが始まった直後から納期が作業量に対して明らかに短いため納品するまでの期間はもちろんの事、納品後も3ヶ月程は気持ちにゆとりを持つ事が不可能な状態が続きました。

原因4は食生活です。食べる時間も不規則で栄養バランスを考えて食べる余裕もなかったのでただ空腹を満たせばよい感じでした。
上記の4項目が多く当てはまる人は気をつけてください。

私が双極性障害Ⅱ型になってから常に感じている不快な事がある。それは世間一般の人との感覚的なズレにあると思っている。

そのズレとは世間一般では精神疾患=脳疾患という事に気づいていないので、薬を飲めば治る、気持ちの持ちようで何とかなるものだという先入観や固定観念に原因がある。

わかりやすい例で問い掛けるなら、
あなたは脳梗塞で右半身麻痺になった人が薬を飲んで、リハビリをすれば完全に元に戻ると思っていますか?

思いませんよね!

あなたは脳梗塞で右半身麻痺になった人に右の手足が動かないのはさぼっているんじゃないの?とか気持ちの持ちようでなんとか右の手足が動かす事は出来ないの?と言いますか?

言いませんよね!

それは右半身が麻痺しているのが目に見えるからです。そして脳梗塞で脳が正常に機能しなくなっている事を知っているからです。

しかし、双極性障害Ⅱ型を含む精神疾患になった人は見た目では判断できない事がある為、さぼってるんじゃないの?とか、気持ちの持ち方で出来るようになるよ!と簡単に言ってしまいます。

それは精神疾患の人にとっては病気を悪化させる一つの要因になります。

私の体験から言えるのは脳の異常な働きによって患者本人が意識的にコントロール出来ない所で精神状態また身体的症状を不安定にさせたり不調を招いたりしているという事実があるという事です。

こういう事はあまり知られていないし、精神科の医師でも本当の意味で理解出来ていない方もいます。

先ほど例にした脳梗塞で脳が正常に機能しなくなっていると同じ様に精神疾患でも脳が正常に機能しなくなっていろんな事が出来なくなる事を世間一般の方に理解していただきたいです。

どの病気でも当てはまりますが症状が軽い時点で完治させるのが一番です。私の様に重症になってから治療しても再発を繰り返したりしますので、いつもと何か違う感覚に気づいたら早めに受診する事をオススメします。

この意見は双極性障害Ⅱ型になった私の体験を通じて書いたので、全ての方に当てはまるとは思っていません。


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