躁うつ病と付き合いながら結婚、出産した友人


大学の頃、同じゼミの友人が突然躁うつ病になりました。いつも明るくて元気で、一緒に出かけたりよく話をする子でした。当時も特に変わった様子はなく、いつも通りの日々を過ごしていただけにすごくびっくりしました。

しばらくの入院の後復学したときには、あまり目を合わせてくれず、以前と比べ口数が少なくなり、話すことは内容がとびとびで、私たちもとまどいながら接していました。

徐々に内服コントロールがうまくいき、たくさんおしゃべりしたりと依然とさほど変わらない彼女に戻ってほっとしていたのですが、薬の副作用で顔がむくむような気がすると言って内服を突然やめて、再入院となってしまいました。

他県出身の子で両親と離れて暮らしていたので、二度とこんなことがないように今度戻ってきたら皆で意識して服薬をさぼらないように協力しよう、などと友人同士で話し合いました。

次の復学後は友人や教授の協力もあり、彼女は内服をやめることなく無事に卒業を迎えました。内服を続けていても時々気分が落ち込んだり、逆にハイテンションになったりということは時々ありましたが、私たちもそれほど過剰に反応せずいつも通り接していれば、通常に戻る、という感じでした。

この頃社会人の男性とお付き合いを始めて、交際も順調そうでした。紹介してもらったら、とても穏やで小さなことに動じないような方で、あぁ彼女にはこういう人が合っているのだな、と思った記憶があります。

卒業して就職の後、2年ほどして彼女はその彼と結婚しました。まさか彼女が一番に結婚するとは思っておらず、驚いたのと同時に本当嬉しくて、早速皆で集まってお祝いをしました。

彼は「病気のことも子供ができたときのことも、不安はたくさんあると思うけど、全部受け止めるから大丈夫」と言ってくれたそうです。

1年後、彼女は出産し一児の母となりました。時々SNSに愚痴を書き込んでいるときはありますが、やはり息子や家族との写真の笑顔はすごく幸せそうで、家族が心の支えになっていることがこちらまで伝わってきます。

辛かった経験を乗り越えたからこそつかんだ幸せを大事に育てていってほしいと思います。


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