うつ病克服には家族の支えと自己肯定が必要


私は既婚の30代、子供はなく、夫と二人の家族です。
子供のころから責任感が強く、完璧主義な部分もあり、リーダーシップを発揮して周りの人に頼られることが多くありました。
いわゆる優等生で、手のかからない子供だったと思います。
大人になってもそれは変わらず、強い精神力で忍耐強い努力を続ければどんな困難なことでもやり遂げられないことはないと信じていました。
仕事もまじめに取り組み、後輩の育成にも積極的で、自己犠牲をいとわないタイプでした。

そんな私が初めて自分の中にある弱さに気付いたのは30代になってからでした。
結婚して仕事も続けていましたが、結婚した以上は主婦として家事を完璧にこなしたいという思いがあり、仕事と家庭を両立させようと毎日フル回転でした。
8~10時間働いて帰宅しても、夕飯は手作りだったし、洗濯・掃除も手を抜くことが許せなかったのです。
そんなある日、いつもの時間に目を覚まし、身支度を整えて仕事に出かける準備をするはずでした。
だけどその日はどうしても布団から出ることができなかったのです。頭では何をするべきか分っていても、行動に移すことができず、ただただ涙が溢れていました。
その日から私は仕事に行くことができなくなり、仕事どころか、ほとんど一人では外出することも出来なくなりました。

今では日常生活に支障がないくらいに回復することができていますが、やはり波があり、ひどく落ち込んでしまうこともあります。
そんな時、一番の支えになってくれているのは夫です。「何も頑張る必要はないんだよ、ただ毎日笑っていてくれるだけでいいんだよ」と弱い私も受け入れて、全てを包み込んでくれます。
夫に対して迷惑をかけているという罪悪感はあります。世間の人は仕事に育児に頑張っているのに、自分は何も頑張れていないんじゃないかと焦る気持ちもあります。だけど今は休む時だと自分に言い聞かせ、完全に回復したら恩返しすればいいんだと、自分を肯定するように努めています。
ひどく落ち込んだ時は声に出して「大丈夫、すぐによくなるよ」と自分自身に声をかけ、鏡に向かって作り笑顔でもいいので笑いかけるようにしています。

自分にこんなことが起こらなければ、自分自身と向き合うことも、他人の痛みを理解することもなかったと思います。
「良い時も悪い時もある。強い自分もいれば弱い自分もいる。それでいいんだ、それが本当の自分なんだ」
今ではそう思えるようになってきました。
同じ苦しみを持つ人たちも、ありのままの自分を肯定し、一歩ずつゆっくりと前に進んでほしいと願っています。


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