鬱病には休むことは必要。周りは待つことが必要
家族構成は母59歳、父59歳、兄36歳、私28歳です。兄が鬱病です。
私は20代前半、大学進学を境に、家を離れていました。
そのため鬱病になったきっかけは私もよく分からないのですが、兄が職を転々としていく中で、病状は悪化してしまったようです。結局兄は32歳ころから仕事を辞め、実家で引きこもるようになりました。
私は、家を離れていたのですが、親の苦悩は計り知れないようでした。まず部屋にこもりきりで、昼間はずっと寝ています。
うつ用の薬のせいで、太ったというか、むくんでしまい、回復する兆しが見えなかったと言います。祖母はそれをうつによるものだとは理解できず、ただ怠けていると言い、言われた両親は板挟み状態。周りがなんとかしようとすればするほど、負のスパイラルへと落ちていきました。
それから3年ぐらいが過ぎ、久しぶりに実家へ帰ってみると、兄はアルバイトですが仕事を見つけ、薬もうつ用の薬はなくなり、睡眠薬のみとなっていました。よくなった要因を聞いてみると、親はしたいことを遮らずにしたいようにさせる。これに尽きたようです。私も「がんばれ」とは言わず、たまに話したりして様子をみていました。
あとから兄本人に聞いてみると、自分でも趣味の中にやりがいを見つけたり、仕事で居場所が見つかったことが良くなったことの要因のようでした。
きっと一歩踏み出せれば、二歩目、三歩目と意外と進むと思うのですが、最初の一歩がかなり大変なのだと思います。
そのスイッチは本人で探すしかなく、それまではかなり時間もかかり、周囲も忍耐が必要ですね。最中は暗闇のようで苦しいと思いますが、あまり焦って何とかしようとせず、気を楽にして待ってみることも大事だと思います。日本人は休むことが苦手だと思います。なかなか自分では休めません。だからこういう機会を、好機とプラスと捉えてみるのもいいのではないでしょうか。
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