周りに理解されず、自身の精神状態を整理できず、家庭内の人間にあたることしかできなかった


うつ病は見た目には症状が現れる訳でなく、ましてや一番近くにいる家族でさえその病気に気づくのは難しいです。
そう、私の父がうつ病でした。私が小学生のころから、会社に行く朝に起きれないという今でいう不眠症が始まりのようでした。

会社を無断欠勤する、母が父を起こす声怒鳴り合う両親。
こんな生活が10年以上続いたと思います。当然会社は解雇となり、生活は母の稼ぎでした。

このころの家庭は、いつも家に父がいて、その機嫌によって家庭の雰囲気がかわるのです。
機嫌のよい時もたまにあり、そんな時はテレビを見て笑ったりもするのですが、いつも母も私達子供も父の顔色を見て生活をしていました。

そんな家庭では、友達を呼んだり誕生会をしている他の家庭が、羨ましかったものです。
しかし、今大人になって社会的にもうつ病が認知され、あの頃の事を考えると一番つらかったのは、父自身だったのかもしれないなと思っています。

周りに理解されず、自身の精神状態を整理できず、家庭内の人間にあたることしかできなかった。
いまでは、病院や専門医も多くなりましたが、そこに行く事が出来ないのが、実情ではないでしょうか。

皆がつらい、そんな病気だと思います。


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