誰もいない、何もない真っ白な世界を夢で見て変わりました
18~26歳までの間、うつで苦しんでいました。
うつが酷いと動く気力もなく、
それこそ寝てばかりで食事を摂る事も辛かったのです。
実家に住み両親と暮らしていましたが、
働く事も外に出る事も出来なかったので両親には本当に迷惑をかけていたと思います。
しかし26歳のある夜に見た夢がきっかけで、
何とか最悪の状況から抜け出す気力が湧きました。
その夢はとても不思議で、それでいて何だか現実味がありました。
最初のシーンは自分の部屋で、私はベットに寝転び何をするでもなく天井を見つめていました。
そしてふと喉が渇いた気がしてリビングまで行ったのですが、
いつもは専業主婦の母がそこに居るはずなのに、その時はどこにも居なかったのです。
出掛けているのだろうかと思い水を飲んでまた部屋に戻り、
ぼーっとしていたら夜になりました。
そろそろ帰ってきたかなとまたリビングへ行くと、
母は相変わらず居らず、その時間には帰ってきているはずの父も居ませんでした。
2人でどこかへ出掛けたのだろうかと思いながらまた部屋へ戻って、
私はベッドに寝転びました。
次のシーンでは私は玄関にいました。
玄関のドアノブに手をかけ、開けようかどうしようか迷っていたのです。
やっぱり止めようかと部屋へ戻ろうとした時に、
足がふらついてドアを開けてしまいました。
すると外は真っ白で、家の前にあったはずの街も道路もなかったのです。
ふらっとそのまま外へ出ても、いつか見たはずの街並みも商店街もありませんでした、
人も鳥も犬も猫も私以外の何も存在しなかったんです。
白く塗りつぶされたような世界を歩いていると、落とし穴がありました。
その落とし穴を覗き込むと私が居て「いつかこうなるぞ」と言ったのです。
そこでハッと眼が醒めました。
起きてすぐ、窓の外を見ると見慣れた風景があって凄くホッとしたのを覚えています。
あの夢はきっと未来の自分で、このまま部屋に居たんじゃ
いつかは両親も周りの人も、自分から離れていってしまうんだと思いました。
そう思ったら、今までの自分を変えないといけないと思ってすんなり変われたのでした。
あの時あの夢を見たおかげで、今はうつもましになって外に出る事も出来ています。
それこそ、生きる気力に満ち溢れているんです。
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