双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返す病気


私は現在三十七歳になります。
仕事上のストレスから七年前にうつ病にかかり、それでも生活があるので抗うつ剤を飲みながら働いていました。
しかしうつ病はたびたび再発し、そのたびに仕事を辞めて病気の治療をする生活をしていました。

三年前にうつ病の症状が軽くなったので、再び働き始めました。
最初のうちは順調だったのですが、入社して一年くらいで様子がおかしくなり始めました。

ある日を境に自分は他人より能力があるから仕事をバリバリやれるのだと思い、早朝から深夜まで働きどおしになりました。
それだけ働いても全然疲れず、むしろ絶好調な感覚が常にありました。

当時の一日の睡眠時間は二時間弱でした。それでも体調は問題ありませんでした。
毎日帰宅すると妻を捕まえては深夜まで自分がいかにすごいかを自慢し、社会の悪を退治するために総理大臣になるとわめいていました。

そんな異常な精神状態に妻はこれは正常じゃないと感じていたそうです。
しかし私としてはうつ病が治って、調子が良いのだと言い張ってその生活サイクルを崩しませんでした。

そんなある日、急に朝起きられなくなりました。

体調が最悪で横になっていても全身の倦怠感が尋常じゃないくらい出るようになりました。
その時はなぜ体調を崩したのか分からなかったので病院で色々な検査をしました。

しかし、身体は健康そのものでした。
それからも体調は回復せず、仕事にも行けなくなりました。

そこで最後の可能性として精神の病気なのかもと思いかかりつけのメンタルクリニックに駆け込みました。
カウンセリングの結果、双極性障害と診断されました。

異常な興奮でエネルギーを使い果たしたので体調面で不具合が出ているとのことでした。
病気を宣告されたとき正直、目の前が真っ暗になりました。

自分としてはうつ病を克服してこれから仕事をバリバリやるぞという気持ちでいたのに、それが双極性障害という難病を抱えた事に大きな絶望感を感じました。
それからの日々は毎日うつの状態が続き、発病から二年たった今でも社会復帰は出来ていません。

そして今でも毎日大量に精神安定剤を飲んでいます。
しかしちょっとずつではありますが最近では、買い物やちょっとした用事ならば出来るようになりつつあります。

うつ病から双極性障害にかかる確率は百分の一だと言いますが、何で自分がそんな病気にかかったのかという思いも強いです。
双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。

ちょっと調子が良いからといって安心して通院を止めたり、薬を飲むのを止めたりするのは絶対に駄目です。

家族には多大な迷惑をかけているという自責の念がありますし、これからの人生設計もままならない状況です。
それでも、病気に負けないで毎日を過ごしていければと思います。


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