鬱と躁の状態が双極性障害のパンフレットにぴったりと当てはまっていました
20代中ごろに、仕事が激務になったことから
休みの日に何もせず寝込んでしまうようになり、やる気もなくなってきたり、
感情のコントロールが難しくなったため、初めて精神科にかかったところ
「うつ病」と診断されました。
抗うつ剤や抗不安剤などが処方され、
薬を変えたりしながら仕事を何とか続けるようになったものの、
3年ほど経ったある時期に、また大きく仕事の負担がかかってしまいました。
その時は落ち込む時間も不安定になる時間もあったのですが、
どちらかと言えば神経が亢進しているような元気な時間も多く、
客観的にはそこまでしなくていいのに深夜まで会社に残ろうとしたり、
安いものですが買い物をたくさんしてしまったり、過食してしまったり、
疲れているのに寝れなくなってしまったりと、これまでに無いような症状が出ましたが
「鬱の時間は少ないし、活動が出来ている」と感じていたので、
医者に受診した時には「また少し忙しくなったので、少し鬱気味です」とだけ伝えたところ、
抗うつ剤の処方量が増えました。
それでも日によって頭の中が忙しいような焦燥感も酷くなり、
家にいても身体の震えが出るような症状が出てきてしまい、
もう鬱病になってから数年改善しないことから、
試しに別の精神科にかかってみることにしました。
そちらの先生に現状を伝えたところ、
私は「うつ病」ではなく「双極性障害(躁うつ病)Ⅱ型」だと初めて診断がありました。
双極性障害のパンフレットなどを見ても、
自分のこれまでの鬱と躁の状態にぴったりとあてはまっていたので、本当に驚きました。
私の場合は躁状態はわからない程度にしか出なかったことと、
自分では鬱でなければ安定している状態であるとしか思わなかったので、
まさか躁うつ病だとは、自分の力では到底、気付くこともできなかったと思っています。
これまで鬱のために飲んでいた薬は少しずつ止めて、
双極性障害用の薬に変更になりました。
同時に、自分にとって何がスイッチになるのかを把握するために、
何時に寝たのか、何か刺激物を食べたか、その日の天気、
気分などを生活記録として付けるようになり、
自分の生活リズムの癖と気持ちの揺れを把握して、
何か発見があれば改善するように心がけました。
お薬を飲み始めて1ヶ月くらいしたころに、
ふと休みの日に寝込むことが無くなっている事に気が付きました。
鬱状態が少し改善されていることを感じたのです。
それまでは仕事をしていても、帰ってすぐ寝込んだり、
休みに寝込んだりすることが当たり前でした。
また、躁の時期になっても「今は、私は躁かもしれない。」と自覚して、
気を付けることが出来るようになったので、躁の気分に任せてあわてたり、
無茶な行動をしないように自己管理することが出来ています。
それまでの仕事は定時を超えてしまったり、昼休みの時間も決まっておらず、
生活リズムが狂ってしまいやすく、責任がある立場でストレスも多い環境だったので、
これまでの経験と全く関係がない、残業も少なく負担もこれまでより少ない職種の会社に、
思い切って転職しました。
それから2年ほど経ち、薬の処方量は少なくなったものの、
悪化しないように飲み続けていますし、生活リズムも気を付けるように心がけて、
普通に生活を送っています。
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