【うつ日記vol.14】働ける人はうつ病ではない


「働ける人はうつ病ではない」、なかなか衝撃的な内容ですが、
もちろん私が言った言葉ではありませんが、一般の人の中には
こう思っている人も多いかもしれません。

以前、双極性障害の妻障害年金2級に向けて
医師の診断書(1通5,000円くらい)を書いてもらい、
申請してみるという話を書きました。

当時、病院では「あまり期待しない方が良い」と言われていたようですが、
その後、区役所に行く機会があったので、てっきり申請していたものだと
思っていましたが、最近実は申請していなかった事が判明しました。

その事について特に責めたりはしませんでしたが、
本人曰く、「どうせ申請しても通る可能性が低い」のと、
気分転換に日雇いのバイトもしてたりしたので、
それが審査に影響するかもしれないので、
申請をためらっていたようです。

診断書を書いてもらってから既に有効期限である3ヶ月以上経過してしまっているので、
今更申請はできないのですが、近々妻の実家に行く機会があるので、
保育園申請の関係上、再度診断書を書いてもらう予定で、
どうせ区役所に行くので一緒にだめ元で今度は本当に障害年金2級
申請してみたいと思います。

病院の人から直接私が言われた訳ではないので、
細かなニュアンスなどは分かりませんが、
うつ病患者にとっては、死活問題である障害年金の申請について、
「あまり期待しない方が良い」という言い方はどうかと思いますよね。

せめて、「審査が厳しいけど、申請してみる価値はある」とか、
ポジティブな言い方をしてくれるだけで、希望が見出せるのに、
それすら始めから無いような言われ方をすると、
うつ病の人はただでさえ、外出するのが難しいのに
申請する気も無くなってしまい、へたをすればうつ状態がひどくなる可能性もあります。

また、国から援助してもらう訳ですから、
厳しい審査があるのは当然ですが、2級の審査基準で、
「バイト・パートタイム」でも働いている人は申請ができないのも疑問に思います。

1人暮らしで誰も頼る人がいない人は働かないと
生きて行けない訳ですが、そうした人は「生活保護」を受けるのが
適切なのかもしれませんが、うつ病になる人の家族構成や事情は様々です。

夫婦共働きでぎりぎり生活している人や、
専業主婦でも育児ノイローゼでうつになった人、
嫁姑問題でうつになった人、定年後に子供がうつになってしまったり、
うちのように、自営業で私が仕事をしながら育児もしているケースもあったりします。

そして、うつ病になると診察代は自由診療の場合も多く、
薬代を含め毎月2万円以上かかるというのも珍しく無いケースだと思います。

そうした中、もともと優しくて責任感の強い人がなりやすいうつ病ですので、
うつ病患者は少しでもその負担を減らそうとバイトを含め、
「働こう」と思うのは当然の事だと思いますが、
「働ける人はうつ病ではない」というような基準があると、
ある生活保護受給者が言ったように、「働いたら負け」になってしまいます。

うつ病患者の多くは、好き好んでうつ病になった訳ではないので、
元気な頃の自分に戻りたいと思ってますし、仕事もしたいと思っているでしょう。

そうした人に、もう少し軽度な支援、
例えばうつ病治療を他の病気と同じく点数制にして
自己負担額を減額させたり、うつ病患者が働く際、
体調が悪くて他の人に迷惑がかかることを
人一倍気にすると思うので、うつ病患者が屈託なく働ける場を
増やせるような環境作りがもっとあれば良いなと思います。


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