うつを患った娘。でもその力を信じました
3年前のことです。
意気揚々と県外の大学院に進学した娘が、進学後2年目の夏に帰省した際に
「うつになって、大学の保健センターで薬を処方されている」と話しました。
私たち夫婦はとても驚きました。
希望の大学院に進学し、楽しく通っているものだと思っていました。
また、うつと聞くと「自殺」という言葉が頭をよぎり、
一人暮らしをそのままさせて良いものかと主人も私も非常に悩みました。
娘にはその場で「大丈夫なのか、そのまま続けていけるのか」と聞きましたが、
娘は「薬を飲めばなんとか生活していける。どうしようもなくなったら家に帰ってくるから、心配しないで」と言いました。
進学は娘の強い希望で、夢を叶えるために日々頑張っていた事を私も主人も知っていました。
精神科の門を叩くのは娘にとって勇気のいる事だったようですが、
なんとかして研究室に残りたいという気持ちがあたようで、通院を決めたとのことでした。
また、娘は他人を気遣い、一人でなんでも抱えてしまうところがあり、
私たちが「すぐに帰ってこい」と言えば、それを無視する事は出来ずに
「なんとかして大学院生活を続けたい気持ち」と「私たちの娘への心配を思う気持ち」で板挟みになり、
更に娘に負担をかけるのではないかとも思いました。
そして、娘は正直で嘘はつかない子だったので
「どうしようもなくなったら、全部ほってとにかく家に帰ってくるから」
という言葉を信じることにしました。
「何時でも帰ってきていいから」とだけ言って、再度娘を送り出しました。
結果、娘はその後も苦しんだようですが、無事大学院を卒業し、私たちの元に帰ってきました。
すぐには就職活動を出来る状態ではなく一年の休養を経たものの、現在は会社勤めをしています。
うつだと言われてから卒業して戻ってくるまで、時折電話で話し様子を見ていました。
ハラハラしましたが娘を信じて良かったと思っています。
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