起き上がろうとしても、身体が目いっぱい抵抗する


今から10年以上前、わたしが21歳の頃のことですがうつになったことがあります。
短大を卒業してすぐに就職した私は、1年ほどは新人らしく先輩について仕事をしていましたが
翌年には忙しい部署へ配置換え。アフター5を楽しむこともなく、とにかく仕事に追われるように
なっていました。

なかなか慣れない日々が続いて、ようやく・・・という頃に朝になると
ものすごい憂鬱感で出社するか否かの戦いを繰り広げるようになったのです。

ちょうどその頃、気になっていた会社の同期の男の子も脈なしという感じで非常に冴えない気持ち
が蔓延していて・・・今から思えば「そういう時期」だったのだろうと思うけれど、その頃は
気持ちが晴れない日が続きすぎて、さらに眠っていても仕事に奮闘して、気が休まらないでいました。
朝の出社するか否かの戦いには、母も参戦してくれました。

起き上がろうとしても、からだが目いっぱい抵抗するので、母に身体をひっぱってもらって
起き上がろうと、まるで綱引き状態でした。

行かない、と決めてしまえば気は楽になるのですが、それまでは本当に身体が鉛のようでした。
その後、もうどうにもならないと思えてきた私は「病院に連れて行ってください」と母にお願い
をして心療内科を受診し、先生のススメで休職。

一度こうなったら、その場を離れるのが一番だと先生に教わりました。
数ヶ月休職し、退職。事務の仕事をしていましたが、結局気楽に出来ていた学生時代のバイト先
映画館で仕事をはじめることができました。

働くことを諦めてしまうと、どうしても後ろめたい気持ちが膨れてしまうものですから、
どんなことでも出来ることをやって、そしてまた流れのままに行けばいいと学びました。

結局わたしはその後、都会に出て専門学校へ通ってカメラマンとして新たな道を歩みました。
もともと歩んでいた道よりも、ずっと楽しい世界に向かうことができて、今ではあのうつの
時期に感謝しています。


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