「あんまり会っていない人たちなのに、こんなに心配してくれてるっていいことだよ」
私がうつ病を発症したきっかけは、当時、務めていた会社の上司から
ほぼ毎日叱責を受けていたのが原因の一つでした。
その頃、大好きなライブに行っても全く楽しめず、
おかしいと思っていたある日、突然会社に行けなくなりました。
会社を辞めてからうつはますますひどくなったように感じました。
退職を決めた日、その報告を上司にしたところ、
笑顔で対応されたことが一番悔しかったです。
「ああ、私はいらない人間だった」と思いました。
かかりつけの病院の先生からの紹介で心療内科を紹介していただき、
通院生活が始まりました。
そんな時、友人から海外旅行のお誘いがありました。
もちろん行きたかったのですが、今後の生活を考えて泣く泣く諦めました。
それから約2ヶ月が経った頃、
私の状態はますますひどくなっていて、死ぬことばかり考えていました。
今まで受けたひどいこと(いじめ等)をよく思い出しては死にたい衝動に駆られていました。
あんなに楽しみにしていたライブもお金がなかったせいもありますが、行く気がしなかったです。
ある日、海外旅行に行っていた友人から電話がありました。
旅行であった出来事の報告を中心に色々話をしていたところ、
同じグループになるはずだった別の友人たちが、私のことを心配していたということを聞きました。
それまではライブで顔を合わせるだけで、
世間話程度のことしか話していなかった友人たちだったので、正直驚きました。
その時、電話で話していた友人から
「あんまり会っていない人たちなのに、こんなに心配してくれてるっていいことだよ」と言われ、
泣きそうになりました。
その言葉のおかげで私は一人じゃないと分かったし、
いつか元気な姿を見せて安心させたいと思いました。
その後、何とかうつ状態を抜けて、年月はかかりましたが、
友人たちに会いに行き、元気な姿を見せることができました。
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