時間がうつ病を解決してくれることを待つしかない


うつになったのは四十代になってからだ。
うつになると、もう何もしたくなくなる
風呂に入ることも、食べることも、布団から出ることさえも苦痛になる。

音楽なども聴けないし、テレビなども見る気がしない。
身だしなみなどは気にならなくなってしまうので、
外出することもままならない。

日が沈んだ夜曇りや雨の日は、
ほとんど動けなくなってしまう

頭の中では「これではダメだ」と
自己否定の気持ちが湧いてくるのだが、何もできない
だからといって、眠ることもできない

眠りについてもごく浅いもので、ほとんどがグルグル悩みながら
布団の中で横になっているだけになる。

睡眠薬を使って強制的に眠るしかなくなる。

だんだん耐性がついて眠りにくくなると、睡眠薬の量も増える。
そんな日々が続くと、「自分はダメな人間だ」「いなくなった方がいい」
「早く死んでしまいたい」などといった強迫的な考えばかりが
渦巻くようになってくる。

飲むとぼーっとするが、医者からもらった薬でしのいで、
うつ病でも「いまこの瞬間は生きている」ことをかみしめて、
考え方リセットするように努めるしかない。

時間がうつ病を解決してくれることを待つしかない。


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