「大丈夫。電気とか水道出しっぱなしになっても死なんけん、なにかあったら遠慮なくいいんしゃい。我慢はいけん!」
私は、中学時代に強迫性障害とうつ病の症状が出ました。
まだ、私が中学生の時は、この病気はあまり知られていなかったせいか、
親は、病院に連れて行ってもらう事ができませんでした。
母子家庭の一人っ子だったので、ガスの元栓をしめて、水道の蛇口を何度も確認し、
そして、自宅の鍵をかけて、何度も何度も開けては、閉めて、ガチャガチャいわせながら、
時間はどんどん過ぎていきました。
大学時代も、バイトに出かける前に何度もドアの開け閉めや水道の大もと栓を閉めて、
家を出るのに1時間はかかって、ネガティブな気持ちになり、
病院に行き、うつ病の診断が出たのです。
暗いことを日記やブログに書いては、周りの友達がどんどん離れていきました。
そうですよね。暗い言葉や人が傷つくような言葉を、そのようなところでしか
吐き出す手立てが無かったのですから。
ただ、ずっと見守ってくれた親友がいて、バイトのはじまる数分前に
泣きながらその親友に電話しました。
すると、
「大丈夫。電気とか水道出しっぱなしになっても死なんけん、
なにかあったら遠慮なくいいんしゃい。我慢はいけん!」
と優しく言ってくれたのです。
「我慢はいけん」「遠慮なく言って」という言葉が
とても心を落ち着かせる安定材料になりました。
周囲からは、異常な行動でも、自分にとっては、
とてもとてもどうしようもできなく人に相談する事ができないことが多かったので、
肩の力がふっとぬけた気持ちになりました。
今は、その親友をはじめ、多くの人たちに迷惑をかけてきましたが、
おかげ様で薬も減り、体重も減り、頭の回転が徐々に良くなってきました。
今度は、今まで助けてくれた友達に感謝し、お礼をしていきます。
1人の時、「我慢せず相談にのっていいよ。」
と言ってくれる人の存在がとても有り難く感じました。
病気の本人は、自己本位でネガティブな言葉を発しているわけではないと思います。
周囲の人たちが、優しい目で接して、「我慢」をさせないように、
吐き出させる役割になると、うつ病もいつの間にか治るのかもしれません。
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